ドラギECB総裁
QE(資産購入プログラム)を少なくとも2017年3月まで延長する。
QEの資産買い入れで再投資を行う。
資産買い入れ対象を地方債まで拡大。
経済見通しへのリスクは下向き。
ECBは必要に応じてあらゆる手段の実行が可能。
物価安定の見通しを注視。
持続的な低インフレ率は多大な経済の緩みを反映している。
元本部分の再投資は緩和の長期化を狙うもの。
この日のECBの決定は全会一致ではない。
大幅な賛成多数によるもの。
預金金利が下限制約にあるかどうかの質問に回答控える。
他のあらゆる措置の利用を排除しない。
景気回復は広がっている。
短期金利は中銀預金金利に追随するため、政策金利は据え置いた。
中銀預金金利が金融政策を主導する。
流動性を吸収する手段はある。
購入した債券の元本再投資は2017年3月より前に開始する可能性もある。
元本再投資は2017年3月を過ぎても続く。
為替水準は成長やインフレにとって重要だが、政策のターゲットではない。
ECBスタッフ予想
2015年成長率見通し、1.5%(9月時点:1.4%)。
2016年成長率見通し、1.7%(1.7%)。
2017年成長率見通し、1.9%(1.8%)。
2015年インフレ率見通し、0.1%(0.1%)。
2016年インフレ率見通し、1.0%(1.1%)。
2017年インフレ率見通し、1.6%(1.7%)。
イエレンFRB議長
利上げ先送り、後に突然の引き締めリスク。
米経済成長は全般にトレンドをある程度上回る。
世界経済の成長格差、ドル相場を押し上げた。
ドル高は、金融政策がより緩慢な軌道になることを示唆。
インフレはFRBの目標値を下回っている。
FRBはインフレ指標を注視。
ドルは過去1年間で大きく上昇。
ドルの見通しについてはコメント控える。
ECB、市場が期待した通りの行動ではなかった。
ドル高はインフレの緩衝材となることも。
国外の要因、初回利上げに一段と慎重にさせる。
FOMCは賃金の伸び悩みを経済予測で重視。
最近のデータは賃金上昇の可能性示唆。
月20万人の雇用増でスラック除去に十分。
人民元切り下げ、意思伝達がまずかった可能性。
超過準備付利は重要なツール。
労働参加率、恐らく当分上昇しない可能性。
FOMC、利上げの後に利下げすることが可能。
リセッション・リスク、65%から遠い。
中立金利はかなり低いままであると示唆。
利上げは漸進的になる。
12月利上げは未決の選択肢、経済は順調。
ユーロ高、債券安、株安。
ECBは、政策金利を0.05%で据え置き、限界貸出金利を0.30%で据え置き、中銀預金金利を0.10%引き下げ、-0.20→-0.30%とする。ドラギECB総裁の会見では、・資産購入プログラムの少なくとも2017年3月までの延長、・購入資産対象を地方債まで拡大、・購入資産の償還元本を再投資する、となったが、毎月の資産買い入れ額の増額がなかったことで、ユーロは急騰する。
金融政策の発表前に、FTがTwitterで、中銀預金金利を据え置きと誤報を流し、一旦ユーロが1.06後半まで急騰した場面があったもよう。
ユーロドルは、4月以来の1.05前半まで下落するが、その後1.09後半まで大きな買い戻しとなる。ドルスイスフランも、1.02後半から、0.98後半まで急落していた。
ユーロ円も134円前半、スイスフラン円は123円後半、ユーロポンドは0.72半ば、など上昇する。ユーロ豪ドルは1.43半ばまで下落するが、1.49後半まで上昇する。
ドイツの10年債利回りは、0.47%台から0.672%まで上昇していたもよう。
金は、2009年11月以来の1045.4ドルまで下落していた。プラチナは、2008年12月以来の825.0ドルまで下落していた。
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